どうもアクアプリ店長田中です。汚い顔から始まってスミマセン!!
マスクの曇りってすごいストレスになりますよね。皆さんはどうされてますか?曇止めを塗ったり、唾て対応したりしてますよね?でも、これを読んだら曇り止めいらずで曇らないマスクが出来るんです。『うそだぁ~』と思っているそこのあなた!嘘だと思ったらこれを読んで実際に試してみてください。
ちなみに、この写真は安い新品のマスクに片側だけ処理をした状態で鼻から息を出して曇らせてみた状態で撮影した写真です。どうですか?処理をしている方だけ見事に曇らないでしょ?これ、曇り止めを一切使用していない状態での撮影です。ね、曇り止めがなくても視界がくっきりクリアーなんです。
マスクが曇る原因について
マスクが曇る原因についてちょっと説明しますと、ガラス面に付着している不純物。例えば油脂、ファンデーション、などなど。その不純物は撥水することで水滴を生成します。他にも油分以外のチリや埃など吸水性の物質もその不純物を核として水滴を吸着することで曇りの原因となります。
曇止めの効果について
曇止めは図の様に不純物を丸ごと包み込むように親水性の膜を作り、水を吸収することで曇りを防いでいます。ですので、曇り止めの成分がいかにガラス面にへばり付いて不純物を包み込むかが効果の目安となります。
実際曇り止めを利用していて、効き目が弱くなったり、厚く塗りすぎて視界が揺らいでいるなんてことも発生します。やはり曇り止めの効果を発揮する為には、ダイビングのエントリー前に曇り止めを塗る必要が出てきます。入れ物から曇り止めを出して、マスクに塗って、それから曇り止めをしまって。結構面倒くさかったりしますよね。
曇らないマスクに処理する為には
通常ガラス面は親水性といって、水を弾かないで水が延びる状態になります。でも、上記の様な不純物が核となり、曇りやすくなるのです。そう、曇らないマスクにする為には曇り止めが大事なのではなく、曇らないガラス面を作る事なのです。
要はこのガラス面の不純物を徹底的に排除してしまえば曇らない。ということになります。
実際試してみる前にその前に注意すること
- テンパードグラスでないレンズに処理をすると、傷がつく恐れがあります。
- レンズの内側に特殊加工されているものには処理しないでください。
- あとは自己責任でお願いします。
では、早速始めたいと思います。
用意するもの
- 良く曇るマスク
曇らないマスクを使っても効果がわかりません。必ず曇るマスクを用意してください。
今回は新品の安いマスクをご用意しました。
どの位曇るのか動画で撮ってみました。
判りやすい位によく曇ります。
次に用意するものは
- キイロビンGOLD
- 使古しの歯ブラシ
以上です。
キイロビンGOLDはカー用品屋さんに売ってます。もともと車のフロントガラスの油膜取りですが、同じガラスならマスクにも使えるだろうと思い今回の登場となります。
しかもクレンザーより安心だし、歯磨き粉より効果絶大です。
歯ブラシはライターで炙ってヘッドを曲げてマスクの隅々まで良く磨けるように加工してあります。歯ブラシは新品を使ってもOKです。
では早速作業に。。。
マスクの内側を処理しやすいようにベルトを前方に出して図の様にします。
用意したキイロビンGOLDをガラスの内側にたらします。量は多い方が処理時間が短縮できるっぽいですが、データ取っていないのでわかりません。
歯ブラシでゴシゴシと擦ります。撥水しなくなるまで擦っても、まだ足りない場合があります。およそ3分程度しっかりと力を入れて済隅まで擦ってください。特にレンズの縁は磨き残しがある場合がありますので、念入りに擦る事をお勧めします。写真は塗り始めなので縁の一部が撥水しているのがわかります。
今回は比較の為に片側半分だけ処理します。
処理が終わりました。右側にもちょっとはみ出ましたが、擦ってはいません。その証拠に液が撥水しているのがわかります。
水道水で良く洗い流します。縁に溜まりやすいので歯ブラシで掻き出すようにするといいでしょう。
水洗い終了です。
右側が処理をしていない方です。電球の写り込みに水滴が写って、水が撥水して折るのが判ります。
左側が処理をした方です。水滴は無くきちんとガラス面に水が綺麗に張って電球の写り込みが綺麗に出ています。
処理をした後に早速つけてみました。さすが新品。シリコンのノーズポケットまで綺麗に曇りました。でも処理をしたガラス面を見てみてください。ここだけ見事に曇っていないことが判ります。
動画で見てみると下の様になります。
如何でしょうか?試してみたくなりました?これでガラス面の不純物が綺麗に除去されてガラスに親水性の性能が100%発揮され、曇り止めがなくても曇らないマスクが完成しました!
メンテナンスと保管について
基本的にこのマスクが曇らない性能が維持できるのは、ガラス面に不純物が付着していない事が前提となります。
汚い手でレンズの内側を触ったり、ファンデーションや日焼け止め成分が付着した場合にも親水性が損なわれるので付着した不純物の除去が必要になります。
その処理を楽にする方法として
濃いめの中性洗剤水溶液に浸して、洗わずに乾かします。そうすることで中性洗剤の被膜ができるので、利用する前に真水で良く洗い流せば効果が持続します。
長期保管する場合は上記の処理の他に必ずマスクケースに保管してください。チリや埃が付着するだけで曇りの原因になります。利用するときは一度真水で洗い流せば被膜となっている洗剤が洗い流されて綺麗なガラス面が顔を出すという戦法です。
最後に
曇り止め不要と書きましたが、実際私は中性洗剤で洗ったマスクのままで利用していますが、何の問題もありません。でも心配な方は更に曇り止めを塗っておけば宜しいでしょう。
備えあれば憂いなし