最近髪の毛が伸びてボッサボサのアクアプリ店長です。こんにちは。(あー髪切りたい。)
この前、某TV番組でセノーテベスト3なるものがあったんですが、「マジか!?」と思ったことがあったので、この記事を書くことになった次第です。
今回の記事はメキシコ、カンクン周辺にあるセノーテでダイビングスポットとして使われているセノーテの特徴について店長独断のランキング形式で書いていこうと思います。ランクン形式ですが、あくまでも店長独断ですので、統計を取っているわけではございません。 どのセノーテもそれぞれ別の特徴があり、素晴らしいセノーテばかりです。
とにかく、それぞれのセノーテの特徴を交えてご紹介しますね。
1位 CHAC MOOL セノーテチャックモール
透明度:高~低(場所による)
形状:横穴式洞窟
最大深度:14m
ルート:2ルート(2ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:10月~3月
カンクンからの移動距離:約90km
ここは、ダイビングスポットそしては一番有名なセノーテじゃないですかね?皆さんが憧れるパァ~っと光が入って、まるでオーロラのように見えるアレです。ポイントは2ルートあって、「ククルカン」と「チャックモール」。なので、ダイビングでは、このポイントで2ダイブ行います。
特徴としては、穴から光が差し込むのではなく、裂けた大地から水面に光が降り注ぐようなイメージの方が近いかもしれません。光のカーテンというよりは、まさにオーロラの様です。かなり長い距離を光を見ながらダイビング出来るポイントです。
この光のカーテンは午前中だけ見ることが出来ます。大地の裂け目に太陽が斜めに入り込む(太陽の高度が低い)時間帯だけに見ることが出来る光です。なので、ベストシーズンは光の傾きが低い冬季に最も光が差し込みます。午前中であれば、1年中光は差し込んでいますからご安心ください。
他にも、セノーテチャックモールでは、水中マリア像や、巻貝の化石、水中の朽ちた枯れ木に降り注ぐ光、たくさんの鍾乳石も見ることが出来ます。チャックモールには、一部エアドームが存在し、顔を覗かせると沢山の鍾乳石が天井にびっしりとぶら下がっています。
残念なことに、ここにはハロックライン(海水と淡水の層)があるのですが。近年、下の海水層が濁ってきて白い浮遊物が漂い、硫化物の層が浮いていて透明度が大変悪くなっています。一説には土地開発の為の排水が一部流れ込んできているのではないかと言われていますが定かではありません。
2位 TAJMA-HA セノーテ タージマハ
透明度:高
形状:横穴式洞窟
最大深度:17m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約100km
ここは店長お気に入りのセノーテです。透明度が非常に高く、洞窟感が非常に高いセノーテです。ハロックラインもハッキリ見ることが出来ます。「シュガーボウル」と呼ばれる空洞の天井にはポッカリと穴が開いており、そこからスポットライトの様に光が降り注いでいます。
「シュガーボウル」のエアドームの下には崩落した天井が堆積しており、水深17mから一気に水深2mまで山の様に出来ている場所なので。安全停止が度々必要になります。一年中光が差し込み、特に冬場は水底まで光が差し込み非常に縦に長い光を見ることが出来ます。
「プントス デ ルス(光の点)」と呼ばれるエアドームも存在しており、ここの光はスポットライトの様に真っ暗な洞窟内に細い光が3本差し込みます。まさに暗いステージに差し込むスポットライトの様な光を見ることが出来ます。ただしここは、夏場(春分~秋分)の間のみ差し込む期間限定のスポットライトです。
ここで見ることが出来るハロックラインは非常に素晴らしく、一点の濁りもない水中にまるで水面が在る様に淡水と海水の境界線を見ることが出来ます。水面の様に見えるのは、淡水と海水の比重の違いにより屈折率が違うために、まるで水中に水面が存在するように見えます。ドレッシングの水と油を想像して頂くとわかるかもしれません。
他にも巻貝の化石が多数点在しているポイントがあり、この洞窟が昔、海の中に在ったことを伺う事が出来ます。
3位 Angelita セノーテ アンヘリータ
透明度:低
形状:竪穴(シンクホール)
最大深度:60m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約150km
最近、日本でも話題になっているセノーテの一つです。セノーテは大抵横穴の鍾乳石なので深度はそんなに深くありません。しかしここAngelitaは竪穴のシンクホールと呼ばれるセノーテで最大深度60mまであります。竪穴のセノーテなので、基本水面がある部分をただひたすら潜行していきます。
特徴としては、約30m付近に淡水と海水の境界線であるはロックラインがあるのですが、草木が朽ちた時に発生する白濁色の硫化物の層が淡水と海水の間に挟まれています。その硫化物の層がまるで雲海のように広がっています。ここまで硫化物の層がハッキリしているセノーテはないのではないでしょうか。幻想的なその光景は唯一無二のセノーテです。
竪穴のセノーテなので、夏場の昼時のほうが光の入り込みが良く、明るい状態を堪能できますが。くっきり別れた硫化物の層が見たいのならば、ダイバーが少ない午前中のほうがフィンによる巻き上げが少ないのでくっきりと見ることができます。
4位 The PIT ザ・ピット
透明度:高
形状:竪穴(シンクホール)
最大深度:50m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:5月~9月
カンクンからの移動距離:約120km
こちらも竪穴のシンクホールになります。Angelitaよりも透明度は高く、30m付近には硫化物の層があります。この硫化物の層はAngelitaよりも薄く霧がかすんでいる様な感じで見えます。
夏場の昼時は、太陽が高く昇るので、光がはロックラインのある30m付近までまっすぐと降り注ぐように見ることができます。
5位 Dos Ojos ドスオホス
透明度:高
形状:横穴式洞窟
最大深度:10m
ルート:2ルート(2ダイブ)
ハロックライン:無
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約120km
ドスオホスとは「2つの目」の意味で、セノーテが2つ点在しています。第一の目からエントリーして2ルート(バービーラインとバットケーブ)あり、2ダイブ可能です。CNNトラベルが選んだ『世界のすごいダイビングスポット50』にも選ばれているセノーテで、地形派の人には堪らないセノーテです。水深が浅いセノーテで最大水深10mの為、ハロックラインは見ることは出来ません。
6位 Gran Cenote グランセノーテ
透明度:高~中
形状:横穴式洞窟
最大深度:10m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:無
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約140km
日本でも有名なおなじみのグランセノーテ。6位と順位が低いのですが、何故かというと日本のメディアに取り上げられるセノーテの殆どがココだからです。ですので日本人にはとても有名で、日本人のシュノーケルの旅行客が殆どを占めているのです。しかも早い時間に。結果、早い時間にシュノーケルの巻き上げる泥で水面付近の透明度が落ちる現象が多くなりました。激減する透明度の対策の為、2015年からはシュノーケルの人のフィンの利用が禁止になりました。そこまで深刻だったんですね。グランセノーテ。
大量に訪れる観光客により、透明度とは裏腹に施設がどんどん充実しています。木の柵がコンクリートになったり、入り口が自動改札になったり、更衣室がたくさん出来たり、シャワー施設が充実したり。
さて、本題のセノーテの内容について説明させていただきます。ここまでなんとなくマイナスイメージで説明してしまいましたが、ここは本格的なケーブダイバーも絶賛するセノーテダイブを楽しめるポイントになっています。セノーテダイブで行く内容で本格的な地形を満喫できるといっていいでしょう。
水深は10mと浅く、ハロックラインを見ることは出来ませんが、運が良ければブラインドケーブフィッシュと呼ばれる目が退化した魚を見ることが出来ます。
現在グランセノーテはカヴァーンスペシャリティ以上のライセンスを保有していないとダイビングすることができません。
7位 Calavera カラベラ
透明度:高
形状:横穴式洞窟
最大深度:14m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約134km
ここのセノーテはダークホース。店長地味にお気に入りのセノーテです。エントリーポイントは狭くて水面から高くエントリーには若干度胸が要ります。、水面の透明度は非常に悪いのですが、一度潜行すると目を見張る透明度なんです。恐らくセノーテの中ではトップクラスの透明度なのではないかと思います。ハロックラインも素晴らしく、びっくりするぐらい海水と淡水が判れています。
ただ、ここはエントリー以外は水面が無く、ひたすら洞窟の中を進むダイビングとなっていますので、光の差し込みを期待している方には不向きなポイントとなっています。
8位 Zapote サポテ (通称ヘルズベルズ)
透明度:中
形状:縦穴式洞窟
最大深度:40m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:有
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約62km
おそらくここのセノーテは唯一無二の存在ではないでしょうか。名立たるケーブダイバーも『行っておいたほうがいい!』と言わせるほど、特徴のあるセノーテです。およそ水深30m付近に存在する鍾乳石群、その全ての形がなんと、ベルの形をしているんです。どの鍾乳石を見てもベル、ベル、ベル。そして付けられた名前が『ヘルズベルズ』。その名に違わず、暗闇に浮かぶその光景はまさに暗闇に浮かび出る鐘の数々。
通常はツララの様に出来上がる鍾乳石ですが、ここは細菌によって形を変えながら成長したためにこのように出来たといわれています。
9位 Aktun Ha アクトゥンハ (通称カーウォッシュ)
透明度:中
形状:横穴式洞窟
最大深度:14m
ルート:1ルート(1ダイブ)
ハロックライン:無
ベストシーズン:オールシーズン
カンクンからの移動距離:約145km
通称「Car Wash」とも呼ばれているこのセノーテは殆どがオープンウォーターのセノーテで、初心者でも比較的泳ぎやすいセノーテとなっています。水面の端の方がエグれていて、若干洞窟っぽい感じで潜れるセノーテです。暗い所が苦手な人にオススメのスポットです。
如何でしたでしょうか?お気に入りのセノーテは見つかりましたか?セノーテの違いを少しでもご理解して頂けたら嬉しいです。他にも普段ツアーでは行かないセノーテや、行ったら後悔してしまいそうなセノーテなんかをアップできればいいなと思っています。だけど、普段行かないので、写真素材を集めるのがいつになるかわからないので不明ですが。
もし、気になったらアクアプリのページを覗いてくださいね。
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大橋邦和 (日曜日, 10 4月 2016 20:24)
拝見しました。
『光の射し込み』が非常に良いですね!
『アンヘリータ』は,言って見たい。
雲の上に居る様な感じ?