去年の暮に購入したビデオハウジングが水没して、かなりブルーなアクアプリ店長です。
はじめに申し上げますが、この記事の件に関しましては、個人的な見解です。
しかし、思うところがあり、かなり長文となってしまいました。言いたいことの2割も書いていないかもしれませんが、結構長いので、時間がある時に読んでください。
ラテンの国 『メキシコ』
みんなが陽気で親切。人当たりがよくて大ざっぱ。
血液型がO型の人の割合が84%の国、それがメキシコ。
そんな陽気なメキシコ人、日本から来た旅行者から見れば、人懐っこくて居心地がいいことこの上なし。しかも目が合っただけでアミーゴ(友達)と言ってくる。
(知らない人に声をかける時もアミーゴということもある。)
銀行に行くと長蛇の列に遭遇することがある。メキシコ人はとにかく並んで待つ。30分~1時間は当たり前に待つ。私もレートの良い銀行で両替をしようと思うと、そのくらい待つ。待っているだけで午前中を無駄にすることもある。メキシコ人はこれくらい日常茶飯事である。
その長蛇の列のなかでずーーーーっと長話をしている人もチラホラいたりする。実はこの2人、会ったこともない赤の他人だったりすることが多い。そんな人たちでも平気で世間話をしちゃう国がメキシコ。
(だけど信号待ちで青になると1秒で遅れただけで後ろからクラクションを鳴らされる。この話は後々。)
日本人はすれ違う人と目が合うと「あ、目が合っちゃった!」と失礼と思って目を背けるのが普通だ。
しかしメキシコは目が合うと微笑むのだ。
しかも、「オラ♪」とか挨拶までしゃう人もいる。
さらに「どう、元気?」など世間話に発展しかねない危険なキーワードさえ出てくる場合もある。
目があっただけで目を背ける日本人にとってみれば、まさに異国。未知との遭遇である。
メキシコには
Mi Casa Es Tu Casa.(ミ カサ エス トゥ カサ)
という言葉がある。
これは『私の(Mi)家(Casa)は(Es)君の(Tu)家(Casa)』 という意味。
一度知り合えば、家族と同様に気にしないで遊びに来てください。ということらしい。
それぐらいメキシコは人懐っこいというか、なんというか。
メキシコ人はおおらかで細かいことは気にしない。絶対にこいつらは悩みがない。
実際に統計からみると、国別の自殺率は106カ国中78位と下から数えたほうが早いくらい少ない。
(ちなみに日本は第4位。)
当然ながらハゲ率も少ない。深く考えないにも程があるだろ!と思うくらい気にしない。
さすがO型の国。
これだけ説明すれば、メキシコ人がいかに人懐っこいか想像できると思う。
まだまだあるが、キリがないのでこの辺にしてそろそろ本題に入りたいと思う。
メキシコ人は大らかで悩みが少なく、人懐っこい。
つまり裏を返すと『いい加減』なのである。「良い加減」ではない、「いい加減」。つまり超適当。
メキシコに来て住むようになり、住処を探さなければならなかったのだが、住宅情報誌など、ここにはない。
街を歩いていると「借家・売家」の文字と連絡先の電話番号が書いてある垂れ幕があり、普通はそこに電話をかける。また新聞にも同様の記事が載っているので、住所を頼りに探すしかない。
メキシコに来て間もない私はネイティブメキシカンと渡り合える程、スペイン語など当然話せるわけもなく、電話をかけるなんて言語道断。仕方なく地図と新聞の切れ端をもって目的地を探す探検へと繰り出す。
カンクンは英語が話せるメキシコ人が多い(※メキシコシティーはびっくりするほど英語が通じないところが多い。)なので、地図をもってウロウロしようものなら、人懐っこいメキシコ人の格好の餌食となってしまう。
メキシコ人 : 「おい、何をしているんだい?(英語)」
私 : 「アパートを探しているんですけど」 (といって新聞の切り抜きをみせる。)
メキシコ人 : 「そこか。そこならこの角を右に曲がって、まっずぐいった突き当りだぜ。」
私 : 「ありがとうございます。」
メキシコ人 : 「気をつけなよ。」
という会話をあとにして、目的地に向かって移動する。心の中で「いやー、メキシコ人って陽気で親切だなぁ。いい国だ。」と思いながら、この国での生活の楽しみをを膨らませながら着いた先は、
「ただの雑木林じゃん!」
・・・・・・だまされた。
まぁ、こんなこともあるだろうと思いながら気を取り直して、また地図とにらめっこしながら探していると。間髪入れずに別のメキシコ人と遭遇。
メキシコ人その2 : 「何かお困りですか?」
このメキシコ人、身なりも良く、言葉づかいもエレガント。かなりの紳士である。
私 : 「はい、アパートを探してます。ここなんですけどわかりますか?」
メキシコ人その2 : 「そこなら、あー行って、こー行って・・・・・」
私 : 「ありがとうございました。」
と向かった先は結果全然違うところ。
まただまされた。
ここで私は気づいた。『こいつらは陽気なんかじゃない。ただのいい加減な国民なんだ。』と。
メキシコにきて2週間目の出来事であった。
それでも住まいは見つけなければならないので、地図を片手にひたすら歩きまわる。
歩き回ること15分。また1人のメキシコ人が私を見つける。
メキシコ人その3 : 「やぁ、何やってるんだい?探し物かい?」
私 : 『アパートを探してるんですけどね。』
ここまで来ると私もさすがに学習能力を発揮いするしかない。どうせコイツも適当なんだろう。と心の中で思っているが、まぁ、聞かないよりはましだろうと思い、場所を尋ねてみた。
メキシコ人その3 : 「俺、知ってるぜ。俺の家の近くだ。連れてってやるよ。ついてきな。」
何となく先ほどの2人よりは頼もしい雰囲気をかもし出している男性。連れてってくれるというので間違いはないだろうと確信し、彼の言葉に便乗して、一緒に移動することにした。
道中、どこから来たのかとか、何してるんだとか、家族構成とか色々聞かれて和気あいあいと歩いて行った。
そして、その時がやってきた。
メキシコ人と2人で迷子。。。。
ありえん。
絶対あり得ん。
お前知ってるって言ってたじゃん!
家の近くだって言ってたじゃん!
連れてってくれるって言ってたじゃん!
全部ウソか!?
メキシコ人は全員ウソツキか!?
この国民は全員敵か!?
自分はこの先何を信じて生きていけばいいんだ!?
と言うような罵声にも似た言葉は、当時の私の語学力からすぐに出ることもなく、喉の奥から出て来るることはなかった。
が、しかし、メキシコ人その3は近所の人にいろいろ聞いてくれて、結局目的地へ着くことができた。
まぁ、付いてきてくれただけ効果はあったというところか。
メキシコ人その3 : 「ここうちの近所なんだ。引っ越してきたら一緒に飯でも食おうな。」
私 : 「是非!また会える日を楽しみにしています。ありがとうございました。」
私の心 : (二度と会うかぁ!お前とあったらどんな目に逢うかわかったもんじゃねー!)
この1日で、なにかとってつもない疲労感が私を襲ったのを今でも覚えている。
灼熱の太陽の下。すれ違う人たちの笑顔。陽気な国民性。開けっ広げな性格。
全ては「いいかげん」という言葉として私の辞書に登録されることとなった。
別の話になるが
後日、ホテルゾーンでホテルのトイレを借りようと、フロントに伝えて奥のトイレに行く途中、道がわからなくなり近くにいたホテルの人に尋ねたら「宿泊者以外は使用禁止です。」とスッパリと断られたことがある。「フロントで聞いたらOKって言ってた。」と言うと「それは誰なんだ?」と聞き返された。当然そんな緊急事態に聞いた人の名前など確認する由もなく、「できないならここで出ちゃうぞ。」と脅し、結果トイレを使うことができた。
メキシコはホテルでもレストランでも、決まり事とかそういうのじゃなく、個々の判断で言っているケースが多い。っていうか、お前ら絶対ホテルのレギュレーションとか知らないだろ!?と言いたい。
なので、誰かがYESと言っても、ほかの人はNOということが多々ある。そこで学んだ教訓が、
人にものを尋ねる時は少なくとも3人に聞け!
ということだった。
複数の人に聞けば、それだけ正解の確立は上がる。
また、伝言や依頼など大切な要件のときは、必ず名前を確認したほうがいい。
これが私がメキシコにきて学んだ1番初めの教訓です。
あと、メキシコ人は真実が10%の確率の話を、あたかも100%の様にはなくことがあるので要注意です。事の真実はやっぱり別の人に核にしたほうがいいでしょう。
日本で起きた大地震の時は、たくさんのメキシコ人の友達から「日本は大丈夫なのか?」と心配する声や、「お前の日本の家族は無事か?」と私の家族を心配して訪ねてきたメキシコ人など、励まされたのは非常にうれしかったです。
でもその中に、奇妙な質問があったので紹介します。
「日本が2つに割れたって本当か?」
誰から聞いたのかわかりませんが、こんなことも信じてしまうメキシコ人ってどこか憎めません。
最後まで読んでくれて本当にありがとうございました。
P.S.
何かしらの許可をもらう場合、男性よりも女性のほうが 2対8 でOKが出る確率が高い。
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